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パンフルートの世界:Q&A よくある質問と回答

ここでは皆さんからの疑問・質問にお答えしていきたいと思っています。
パンフルートに関すること、疑問・質問、またはパンフルートに関しての情報などをお寄せください。お待ちしております。

購入

  • 初めてパンフルートを買うとき、どんなものを買ったら良いのでしょうか。
    ⭕️ 音階で言えば、現在、パンフルートの標準はG管(ト調)です。C(ハ調)、E♭(変口調)などはプロの演奏者が曲目によって利用することがありますが、普通にはG管で問題ありません。
    サイズは標準のアルトパンフルートがいいのではと思います。
  • 竹製のものと葦製のものがあるようですが?
    ⭕️ ギリシャ神話の中では、パンの神は岸辺の葦でパンフルートを作ったことになっていますが、現在ではほとんど竹で作られているようです。
  • パンフルートはどこで手に入りますか。どこで買えますか。
    ⭕️ 国外のダヨリ(スイス)、
    https://panfloeten.ch/en/products/
    プレダ(ルーマニア)
    https://www.preda-panflute.com/
    などに直接注文することも可能です。
    ハワイのブラッド・ホワイトさんもこ自分の製作されたパンフルートを販売されていらっしゃいます。
    http://panflute.net/shop/index.html
     日本パンフルート協会では会員の方にスイス、韓国などの楽器を斡旋する活動を行なっています。
     大束晋氏の製作された楽器はクライス音楽事務所(埼玉県)で、香原良彦氏の製作された楽器は風の音パンフルート製作工房(広島県)で、今井勉氏の楽器は氏の工房(岡山県)で販売されています。
  • 楽器を買う時に、同じ材質で同じ値段でも当たり外れや、吹き易い吹きにくいなどがありますか。
    ⭕️ 当たり外れもあると思いますが、吹く人の好みもあります。音程は買ったあと自分で調節しますし、吹き口も好みで削ってしまっても構いません。(削り過ぎたら元には戻りませんが・・・)

手入れ

  • パンフルートの手入れはどうしたらいいのでしょうか。
    ⭕️ 日本は湿度が高いので、防黴材入りでない乾燥剤をケースに入れておくのはいいと思います。
    管の内径より細い棒で、何度か洗ったサラシを巻いてやさしく内部を掃除するようにしています。
    棒が太すぎたり、布を巻きすぎたりして無理に押し込むと、管に狂いが出ます。
  • パンフルートのチューニングはどうやってやるのでしょう。
    ⭕️ 蜜蝋を手で(体温で)温め、少しずつ管の中に入れて棒で底に押さえつけていきます。

演奏法

  • パンフルートの演奏法を独習するにはどうしたらいいでしょう。
    ⭕️ 本格的に勉強するのならザンフィルの教則本を勉強するのがいいと思います。
     ヨリ・ムルク氏の「パンフルート演奏入門」は初心者のことを考えた丁寧な説明になっています。原文ドイツ語、英訳もありますが、日本語訳はアマゾンで購入できます。
  • パンフルートを買ったのですが、うまく音がでません。
    ⭕️ まず、どちらかの手を顔の前に立て、唇を少し横に引いて息を吐いて、手にあたる息を感じて下さい。少し練習して、手のひらにあたる息を多少上下に動かせるようにしてみて下さい。 次に、パンフルートの下の方の、シ、ド、レ(H,C,D)のあたりの管を下唇のまん中あたりに軽く当てて、息を前方の方へ吹くようにしてみて下さい。少しためしているうちに音が出てくると思います。

楽器

  • パンフルートはなぜト長調の楽器なのでしょう。
    ⭕️ 標準的なパンフルートはF(ファ)が半音高い F#になっています。つまりト長調(G管)という ことになり、ハ長調が標準だと思うと少し不思議な気がします。 この質問に対しては、歴史的にそうなのですと答えるのが 学問的には安全なのですが、 ほぼ間違いないと思われるのは(証明はできませんが)、もともとギリシャでの音律 (ピタゴラス音律)が(今の言葉で言えば) ト長調であったためであろうと思われます。 音律の歴史については、小方厚「音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか (ブルーバックス) 」 が良い入門書だと思います。
  • パンフルートはなぜ右が低くて左が高音なのですか
    ⭕️ 学問的に確実な答えは難しいのですが、 おそらく元々の20管のパンフルートを多くの人の 利き手である右手で持ったためではないかと思います。 現在の標準の22管でも、右手で持ち左手は添える 感じで演奏します。
    右が低いのは変だという感じは、ピアノなどが 逆になっているからで、それも特に理由はないはずな ので「なぜ左側が高音なのか」という 質問そのものがあまり意味がないのかもしれません。(ピアノの歴史は300年余り、パンフルートの歴史は3000年以上です)

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